マイノリティのすすめ

『眠っているとき、脳では凄いことが起きている: 眠りと夢と記憶の秘密』本のまとめ1

『眠っているとき、脳では凄いことが起きている 眠りと夢と記憶の秘密』本のまとめ1

おすすめの読者
・睡眠の科学的なメカニズムを知りたい方
・睡眠による効果を知りたい方
・睡眠の質を高めたい方

読む前に

著者「ペネロペ・ルイス」とは?
マンチェスター大学の脳神経科学者。同大学の「睡眠と記憶の研究所」所長。
その研究は『ネイチャー』誌やBBC放送などでも取り上げられ、大きな注目を集めている。

この本では、前半は睡眠の科学的なメカニズムや睡眠に関係する病気について書かれています。
中盤では睡眠の効果や夢・記憶に関する研究について解説されており、最後の章で睡眠の質を上げるための方法が述べられています。

今回は睡眠不足によるデメリットと夢についてお話します。

睡眠は脳にとってどれほど大切か

睡眠不足は酔っている脳と同じ

睡眠時間が十分に取れなかったり、徹夜の状態で仕事や勉強をしようとすると頭がボーッとするという経験は誰でも一度は経験あるのではないでしょうか?

この睡眠不足の脳の状態はアルコールの影響を受けた脳に似た反応を示すと言われています。

実際に、目と手の強調が必要な作業(PCの使用など、目で判断し、手で実行する作業)で、目を覚ましている時間が一時間経過する毎に、血中アルコール濃度が0.004%増えるのと同じだけの遅れが生じます。

つまり、5時間ずっと目を覚まして作業をしていると、脳の状態はアルコール飲料を1杯飲んだときと同じ状態になります。さらに、10時間経つと日本のアルコール法定基準0.03%を超えます。

マイノリティゆき

車移動の営業の方で、繁忙期で休憩もろくに取れずに夜遅くまで働いている場合は、飲酒運転と同じ脳の状態になっているということですね…

睡眠不足は危険を冒す確率が上がる

睡眠不足の状態では正常な判断ができず、失敗につながることもあるかと思います。

脳の反応の研究によれば、睡眠不足は道徳的判断を鈍らせて反応が遅くなることに加え、普段の自分とは違った道徳的態度を取る確率が高くなります。

これは睡眠不足のときは、報酬系(満足感を味わえる経験:甘いものを食べるや性交渉など)に強い反応を示す一方で、懲罰系(マイナスの結果につながる経験:つらい状況に陥るなど)に対する反応が鈍ることに影響します。

つまり、睡眠不足はリスクなしに快楽を求める状態を作ります。

マイノリティゆき

クラブで夜通し過ごしている彼らが、お酒と睡眠不足による理性の欠如で、強硬な本能の獣に成り下がっている理由ですね。

なぜ夢を見るのか

睡眠中の夢というと、現実的なものもあれば空想上の世界を体験できるものです。
一般的に知られているのが、夢は隠された欲望を表しているというフロイト説です。
この派生により、夢占いや深層心理を言い当てるといったビジネスがあります。

しかし、この哲学的なフロイト説よりも、科学的裏付けに基づいた説があります。

脅威シミュレーション仮説

夢の70%以上で脅威を感じる状況が含まれるという研究があります。
この70%は日常で生活しているときに遭遇する脅威の確率をはるかに超えたものです。

ここから夢は自分の身を脅かすような状況のリハーサルをしているという説があります。
つまり、事前に夢で危機的状況をリハーサルして、実際にその状況に陥ったときにスムーズに対処できるようにしようというものです。

実際、日常で紛争といった身を脅かす状況に出会う割合が多い子供の方が、夢に脅威の場面が現れる割合が高い傾向にあります。

マイノリティゆき

確かに、夢で幸せなシチュエーションを感じるよりも、何かに追われたり、体に危機的状況を感じるものが多い気がしますね。

翌日の気分の調整説

夢が翌日の気分や体調に影響を与えるという説です。

レム睡眠中に不愉快な夢を強制的に記憶させられた人は、明らかに機嫌が悪くなり、悪夢は気分障害を招くことさえもあるとあります。

その一方で、離婚した女性の夢を調べた研究で、別れた夫の夢をよく見る女性の方が離婚によく順応したというものもあり、夢は長期に渡って気分の調整に役に立つのではと言われています。

また、寝る前に水を飲むことを制限された人が、夢の中で水を飲むと、起床後に喉の乾きが減ったというものもあります。
これは夢が生理学的な状態(体調)に影響することが示唆されるものです。

レム睡眠とは?
睡眠脳波で判別されるノンレム睡眠以外のもう一つの睡眠段階で、急速眼球運動(rapid eye movements: REMs)と骨格筋(抗重力筋)の筋活動の低下を特徴とします。急速眼球運動の英語の頭文字をとってレム睡眠と呼びます。
(e-ヘルスネットより)

マイノリティゆき

夢が次の日の感情だけでなく体調にも影響を与えるかもしれないのには驚きです。
ただいずれも説なので、夢はまだまだ未知の世界ですね。

終わりに

マイノリティゆき

“睡眠不足が与える脳への影響”と”夢の役割に対する仮説”についてお話しました。

次回は”記憶”との関係や”睡眠の質を高める方法”についてお話します。
それではまた

アクティブなインドア
マイノリティゆき
日常の悩みや疑問を本から得たマイノリティな知識・情報で解決するブログです!本を月2冊以上読めば、誰もがマイノリティ思考を手に入れることができます。このブログを通じて本を読んでもらえる方が増えることが目標です。