マイノリティのすすめ

『突然頭が鋭くなる42の思考実験』本のまとめ

『突然頭が鋭くなる42の思考実験』本のまとめ

この本のおすすめの読者
・思考を鍛えたい方
・哲学に興味がある方
・視野を広げたい方

読む前に

著者「小川 仁志」とは?

哲学者。山口大学国際総合科学部準教授。博士(人間文化)。米プリンストン大学客員研究員(2011年度)。1970年、京都府生まれ。京都大学法学部卒業後、伊藤忠商事に入社。退社後、4年半のフリーター生活を経て、名古屋市役所入庁。名古屋市立大学大学院博士課程修了。専門は公共哲学・政治哲学。商店街で「哲学カフェ」を主宰するなど、市民のための哲学を実践している。ブログ「哲学者の小川さん」。著書に『7日間で突然頭がよくなる本』、『超訳「哲学用語」事典』、『教養としての哲学』など。

Amazonより引用

本の概要

哲学者が編みだした思考を鍛える最強ツ―ル
「思考実験」こそ最強の思考ツールだ!

「思考実験」って知っていますか?
思考実験とは、古代ギリシアの時代から哲学者たちが「考える」ためのツールとして用いてきた、頭の中で想像するだけの実験のことです。

たとえば、あなたが列車の運転手でもしも列車のブレーキが利かなくなったらどうするかとか、あなたの存在が水槽の中の脳のみになってしまったらどうするかとか、一見ありえない設定を想定し、それについて考えるのです。

この思考実験が、思考力を鍛えるために大いに役立ちます。
それは古今東西の哲学者たちのお墨付きです。

しかも、ゲーム感覚で取り組めるからとっても面白い。

本書では、42の思考実験を7グループに分けて、解説していきます。
1日6項目ずつ読むだけで、基本的な思考実験の内容がインプットされるだけでなく、
哲学者やその理論まで学べてしまいます。

そして、7日間で頭が鋭くなります。
考えることが、こんなに気持ちいいんだ、ということにも気づくはず。
この感覚があなたの頭をより鋭くさせるのです。

思考実験を知っているのと知らないのとでは、雲泥の差があります。
読んだもの勝ちです。

さあ、今すぐ思考実験の扉を開きましょう!

Amazonより引用

目次

【目次】
講義1日目 「ジレンマ思考実験」で頭を鋭くする
トロッコ問題、カニバリズム、囚人のジレンマ、カントの嘘、道徳ピル、決定論

講義2日目 「パラドックス思考実験」で頭を鋭くする
タイムパラドックス、抜き打ち試験、ルイス・キャロルのパラドックス、ヘンペルのカラス、ラッセルのパラドックス、ゲーデルの不完全性定理

講義3日目 「哲学思考実験」で頭を鋭くする
スワンプマン(沼男)、水槽の中の脳、哲学的ゾンビ、箱の中のカブトムシ、5分前世界創造仮説、世界はなぜ存在しないのか?

講義4日目 「数学思考実験」で頭を鋭くする
モンティ・ホール・ジレンマ、パスカルの賭け、0.9999…=1、もし1+1が2でなかったら?、ギャンブラーの誤謬、バケツで4リットルを量るには?

講義5日目 「科学思考実験」で頭を鋭くする
人間転送機、シュレディンガーの猫、マックスウェルの悪魔、加速するエレベーター、シンギュラリティが起こったら?、クライオニクスは幸福をもたらすか?

講義6日目 「SF思考実験」で頭を鋭くする
ゴースト・イン・ザ・シェル、ブレードランナー、空想都市レオーニア、コンピューター大統領、相対主義国「レラタヴィア」の物語、パラレルワールド

講義7日目 「ビジネス思考実験」で頭を鋭くする
フェルミ推定、仮説思考、デザイン思考、ビジネス倫理、ホイッスルブローイング、AIが仕事を奪う!?

マイノリティゆき

今日は本の中でとりあげられていた”5分前世界創造仮説“、”0.9999…=1“、”フェルミ推定“について解説をしていきます!

解説の内容に興味を持って楽しいと面白いと感じれば一読の価値ありです!

思考実験『5分前世界創造仮説』

5分前世界創造仮説(世界五分前仮説)とは?

世界五分前仮説とは、「世界は実は5分前に始まったのかもしれない」という仮説である。<br>この仮説は確実に否定する事(つまり世界は5分前に出来たのではない、ひいては過去というものが存在すると示す事)が不可能なため、「知識とはいったい何なのか?」という根源的な問いへと繋がっていく。<br><br>たとえば5分以上前の記憶がある事は何の反証にもならない。なぜなら偽の記憶を植えつけられた状態で、5分前に世界が始まったのかもしれないからだ。

Wikipediaより引用

話を要約すると、世界が5分前に始まったという仮説を誰も否定することができないというものです。

例えば、今朝食べた朝ごはんや10分前に食べていたアメの甘さが口に残っていたとします。
そのため、5分以上前から世界は存在していたという事もできますが、それすらも5分前から始まった世界で作られた事実(過去)という訳です。

一見バカバカしい仮説のように思えますが、いざ思考を凝らして考えてみると答えがでない問題です。

マイノリティゆき

5分前に作られたことを考えるよりも、作られていないことを証明する方が圧倒的に不利なもので、悪魔の証明に近いものですね。

ですが、このような身近な問から思考実験ができるのは、面白いです。

思考実験『0.9999…=1』

「0.9999…=1」と見て、おかしいと思われる方は多いですよね。

どう考えても0.999…は1ではないですが、これが正しいと思える考え方がいくつかあります。

・考え方1
「1/3=0.3333…」ですね、これを三倍すると「3/3 = 0.9999…」となります。
つまり、「3/3=1」であるため、「1=0.9999…」となります。

・考え方2
「0.9999…=X」としたとき、「10X=9.9999…」となります。
ここで10XからXを引くと「10X-X=9.9999…-0.9999…」となり「9X=9」で「X=1」となります。
最初に「0.9999…=X」としたので「1=0.9999…」となります。

マイノリティゆき

こういうのを見ると数学って面白いって感じますね!

思考実験『フェルミ推定』

フェルミ推定とは、予想もつかないような数字を論理的に考えて推測することです。
フェルミ推定の思考プロセスは一般的には以下とされています。

フェルミ推定の思考プロセス

  1. 仮説設定:どのレベルで試算するか決める
  2. 因数分解:解答を導くために必要な要素を挙げて、計算式を作る
  3. 概算実行:計算式に具体的な数値を当てはめる
  4. 値の検証:その値が妥当かどうか検証

この思考プロセスを元に「小学校から大学までの子供の総数」を考えていきます。

仮説検証
ここでは状況把握をするプロセスとなります。
情報として以下の情報がわかったとします。

  • 1年に産まれる子供の数:約100万人
  • 大学進学率:約50%

因数分解
小学校から大学までの学生の総数を求める式を考えます。

小学校から高校への進学率は100%と仮定すると、
小学校から高校まで12学年あるため「1学年の子供の数 ✕ 12学年」が子供の総数となります。

大学進学率が50%のため、大学4学年の子供の数は「1学年の子供の数 ÷ 2」が大学に進学した子供の数になります。

その結果、以下の式が導き出せます。

小学校から高校生まで12学年の子供の数 + 大学進学した4学年の子供の数
=(1学年の子供の数 ✕ 12学年) – (1学年の子供の数 ÷ 2 ✕ 4学年)

概算実行
次に因数分解で導き出した式に、わかっている情報を入れます。

小学校から高校生まで12学年の子供の数 + 大学進学した4学年の子供の数
=(1学年の子供の数 ✕ 12学年) – (1学年の子供の数 ÷ 2 ✕ 4学年)

=(100万人 ✕ 12学年) – (100万人 ÷ 2 ✕ 4学年)
=1,200万人 + 200万人

=1,400万人

値の検証
あとはこの数値が正しいかどうかを検証します。
例えば、中学から高校への進学率や大学中退などの数値を考慮して数を調整していきます。

マイノリティゆき

仮説検証の時点でどの程度調べることができるのかによって変わってきますね。

状況によっては5分で結論を導き出すような問題もあるため、仮説検証は飛ばしていきなり因数分解のプロセスを考える必要があります。そうなるとどれだけ常日頃から情報収集をしているかがポイントになりそうです。

終わりに

マイノリティゆき

『突然頭が鋭くなる42の思考実験』を読んで”5分前世界創造仮説“、”0.9999…=1“、”フェルミ推定“の3つの思考実験について内容と感想・解説をしました。

日常と違った考えを使う機会にもおすすめな一冊なので、この記事を読んで面白いと思った方は一読の価値ありです!

それではまた

アクティブなインドア
マイノリティゆき
日常の悩みや疑問を本から得たマイノリティな知識・情報で解決するブログです!本を月2冊以上読めば、誰もがマイノリティ思考を手に入れることができます。このブログを通じて本を読んでもらえる方が増えることが目標です。
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