生活・健康

『子供の「脳」は肌にある』本のまとめ

おすすめの読者
・お子さんをお持ちの方
・幼児の教育方針に悩んでいる方
・自分の性格のルーツを知りたい方

読む前に

著者「山口 創」とは?

1967年、静岡県生まれ。早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了。専攻は、臨床心理学・身体心理学。現在、聖徳大学人文学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

引用元:Amazon

この本では幼児期に肌に触れるスキンシップがどのように成長に影響を及ぼすのかをヒトや他の動物の事例を元に解説をしています。

子育ての新しい発見や参考になる本だと個人的に思いました。
それでは面白かったところと感想を交えてお話します。

触れない育児法

「泣いてもかまってはダメ」「抱っこは抱き癖が付くから自立心が育たない」といった教育方法を聞きます。
この育児法はアメリカから始まったものです。

アメリカでこの教育法のきっかけとなったのは心理学者ワトソンが”子供に触れない育児法”を推奨したことに始まります。

心理学者ワトソンは行動主義を専門にしていた学者で、行動主義とは簡単に言うと刺激に対して反応をしているだけで、そこに心や内面的な考えはないというものです。

わかりやすい例はパブロフの犬でしょう。
パブロフの犬とは、ある決まった時間になると時計のベルの音がなり、ご飯を与えていると次第に、ベルの音を聞くだけでご飯を与えなくてもよだれが出るという実験です。

これは「ベルが鳴る(刺激)→ご飯がもらえた→ご飯を見るからよだれがでる(反応)」という一連流れがあり、次第に「ベルが鳴る(刺激)→よだれがでる(反応)」というものです。ここには心や感情はなく、自動的にベルがよだれを出させていると考えることができます。

このような行動科学の考えを持つワトソンが、子供の行動に心や内面的側面は存在しないと切り捨てて、理性的な判断に基づいて接するべきだと提唱したものになります。

ここでの理性的な判断とは、自立した依存心のないこどもに育てることです。

しかしこの話には続きがあります。

この触れない教育を受けた子は、成長をすると不安や抑うつの症状が強く現れ、他人とうまくコミュニケーションが取れないと言った問題行動を起こす可能性があると指摘されました。

今では逆にアメリカでは子供との触れる大切さに関する研究も多くでたこともあり、コミュニケーションを積極的に取ることが大切にされています。

子育てができないチンパンジー

動物園などで飼われているチンパンジーは子供を出産した際に子育ての方法がわからず子供を逆に抱きかかえたり、授乳を促したりができないそうです。

一方で、子育てしているチンパンジーの映像をチンパンジーに見せると、おぼつかないながらも子育てをするようになります。

ここから京大の松沢先生は「子育ては種族繁栄の基本的な行為なのに、本能に組み込まれていない。」と言いました。

生まれたばかりの赤ちゃんは生存するために、本能的に乳房に吸い付いたり、親の表情を真似したりして気を引くことを誰にも教えられることなく本能で行います。その一方で、親は子を授かっても子育ての方法がわかりません。

松沢先生はさらにこのように言っています。
「子育ては子供の個性に柔軟に対応してやる必要があるから、あらかじめ、決められた一つの方法では帰って不都合が生じるからかもしれない」

子育てに決まった方法があるのであれば、本能的に全人類理解をされています。
そのため、これを読んだときに他人の教育方針は参考にしても鵜呑みにしないのが本能的に正解だと感じました。

終わりに

この本では肌に触れるスキンシップはもちろんですが、子育てという考えに関して考えさせてくれる一冊です。

上記の話以外にも、マザコンが増える原因思いやりを育てるスキンシップなど、子育てをする上で参考にしたい話が多数あります。

子育てに向き合うのによい一冊です。

それではまた。

アクティブなインドア
マイノリティゆき
日常の悩みや疑問を本から得たマイノリティな知識・情報で解決するブログです!本を月2冊以上読めば、誰もがマイノリティ思考を手に入れることができます。このブログを通じて本を読んでもらえる方が増えることが目標です。