マイノリティのすすめ

『ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業』本のまとめ

おすすめの読者
・哲学に興味を持っている方
・機械学習やAI関連の仕事をしている方
・様々な価値観に触れたい方

読む前に

著者「マイケル・サンデル」とは?

1953年生まれ。ハーバード大学教授。専門は政治哲学。ブランダイス大学を卒業後、オックスフォード大学にて博士号取得。2002年から2005年にかけて大統領生命倫理評議会委員。1980年代のリベラル=コミュニタリアン論争で脚光を浴びて以来、コミュニタリアニズムの代表的論者として知られる。類まれなる講義の名手としても著名で、中でもハーバード大学の学部科目“Justice(正義)”は、延べ14,000人を超す履修者数を記録(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

引用元:Amazon

ハーバード大学のサンデル教授の哲学に関する講義を収録したものです。
ここでは様々な哲学の思想や問題が出され、タイトル通り学生同士あるいは学生とサンデル教授が白熱します。

映像もあり、こちらの方が議論の白熱具合が伝わりおすすめです。

それでは面白かったところと感想を交えてお話します。

トロッコ問題

トロッコ問題
今あなたはトロッコに乗っています。しかし、ブレーキが壊れており止まることができません。動くのは進路の方向切り替えるレバーのみです。

直進の進路には3人、左側の進路には1人の作業者がいます。このまま何もせずに進むと直進し、3人の命を奪ってしまいます。進路を左に変えると1人の命を奪います。

あなたは直進しますか?レバーをひきますか?

トロッコ問題というのはこのような答えのない問題です。

ハーバード大学の講義で出された問題であったため
講義を受けた学生の答えは様々ありましたが

「数が少ない方に進む、だからレバーを引く」

といった答えが目立ちました。

健康診断

トロッコ問題で「数が少ない方に進む、だからレバーを引く」という答えを踏まえてサンデル教授は次の問いを投げます。

健康診断で病院に来ている人がいます。この人は特に異常はなく健康でした。

その病院にはら5人の患者が入院していました。5人それぞれ、異なる臓器の移植を待っており、移植をしなければ亡くなってしまいます。

トロッコ問題で、命は数が大事だと答えた方は、健康な人を犠牲にして臓器を5つ取り出して5人の命を救いますか?

ここでは大半の学生は「NO」を出します。

この回答を踏まえて、学生は状況による人間の思考の矛盾点などを考えていました。

現代社会で哲学の必要性

トロッコ問題にしても健康診断の話にしても、空想上のことでイメージがつきにくいものです。
所詮は議論のための議論で片付けられてしまいます。

ここからはマイノリティゆきの見解になるのですが、
このような哲学が必要になる機会が近年増えています。
それが自動運転車の登場です。
自動運転車では、プログラムにより車が人の手を借りずに進んだり停止したりします。

ここでお気づきかもしれませんが、
自動運転車はトロッコ問題と同じ問題が発生してもおかしくない状況になります。

運転をしていた時には反応できなかったものでも、
自動運転車なら人よりも早く状況把握と判断を下せます。

例えば、
このまま直進するとランボルギーニにぶつかる。
左にはカローラ。運転手の経済状況を考えると、カローラにぶつかろう。
となりかねないということです。

これは人や人の人数に置き換えもできます。
このようなプログラムは言うまでもなく会社やプログラマーが作成します。

つまり、運転の判断(運転の哲学)は会社やプログラマーの思想で左右されるということです。

終わりに

哲学とは、個人から始まり、賛同者が増えるとコミュニティになります。それが現在の宗教や国、会社、学問などを作っています。

遠いようで意外に身近なものが哲学と感じました。

哲学に興味を持ち始めた方や人工知能やAI関連の研究やお仕事をしている方におすすめの一冊です。

それではまた。

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