マイノリティのすすめ

『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』本のまとめ4

『2030年 すべてが「加速」する世界に備えよ』本のまとめ4

この本のおすすめの読者
・最新テクノロジーの動向を知りたい方
・テクノロジーが生み出す未来予測を知りたい方
・IT系にお勤めの方

読む前に

1では『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』の1~4章を読んで面白かった
“エクスポテンシャル・テクノロジー”“新しい7つのビジネスモデル”について紹介と感想をお話しました。

2では第二部の第5~7章の買い物・広告・エンターテイメントの未来についてお話しました。

3では第二部の第8~10章の教育・医療・寿命延長の未来についてお話しました。

目次

第1部 「コンバージェンス(融合)」の破壊力
 第1章 「コンバージェンス」の時代がやってくる
 第2章 エクスポネンシャル・テクノロジー Part 1
 第3章 エクスポネンシャル・テクノロジー Part 2
 第4章 加速が“加速”する

第2部 全てが生まれ変わる
 第5章 買い物の未来
 第6章 広告の未来
 第7章 エンターテインメントの未来
 第8章 教育の未来
 第9章 医療の未来
 第10章 寿命延長の未来
 第11章 保険・金融・不動産の未来
 第12章 食料の未来

第3部 加速する未来
 第13章 脅威と解決策
 第14章 5つの大移動がはじまる

引き続き、第二部の未来のお話をしていきます。

マイノリティゆき

今回は第2部最後の“保険・金融・不動産~食料の未来”の話をご紹介します!

テクノロジーによる新しい未来(後編)

第二部では、買い物や広告といった身近なものから、教育や寿命といったものまでテクノロジーによりどのように変わるのかという予想が章立でされています。各章で印象に残ったものをご紹介していきます。

保険の未来

現在の保険は以下3つの変化が起こっています。

保険に起こっている3つの変化

  1. 消費者からサービス提供者へのリスク移転
  2. クラウドシュアランスの登場
  3. ネットワーク、センサー、AIによる保険価格の設定・販売方法の変化

1つずつお話していきます。

①消費者からサービス提供者へのリスク移転

近い将来、自動車保険は終わると考えられています。

現在の自動車保険を支えているのは人的ミスです。
年間120万人の交通事故死の原因の90%が人的ミスであり、注意散漫や感情の起伏によって不合理な行動を起こすことが原因となっています。

そのため、多くの人が車を運転する際には自動車保険に長期間入り「事故が起こるかもしれない」に備えています。

しかし、自動運転車の登場により、この考えが大きく変化します。
現在、自動車保険を掛けるのは自家用車です。ですが、自動運転車の登場により多くの人が、車を所有するものから、サービスとして利用することになります。

そのため、自動車保険市場は2040年には60%縮小するという見方もでています。

②クラウドシュアランスの登場

クラウドシュアランスとは?
スマートコントラクトを利用した管理により、リスクを共有する個人の集まりである。従来型の保険と異なり、保険会社、保険仲介者はなく、すべてのプロセスがプログラムおよびアルゴリズムで管理される。クラウドシュアランス商品は、会員(保険契約者に相当)がリスクを共有するために資金(保険料に相当)を拠出する、新たな形態の金融商品である。
(損保総研レポート 第128号 2019.7 より引用)

クラウドシュアランスでは、加入者が保険料を支払い、必要な場合は保険金を請求、それをネットワークが承認をします。

何が変化したのか、少しわかりにくいかもしれませんが、クラウドシュアランスは保険料支払いから保険金請求と承認のプロセスにAIとブロックチェーン技術を活用することで仲介者(営業要因、保険額を決めるような統計学者、カスタマーサービスや管理要員)をはさみません。

そのため、仲介者を挟まないクラウドシュアランスでは、保険は安価かつスピーディに保険の契約と利用ができます。

③ネットワーク、センサー、AIによる保険価格の設定・販売方法の変化

様々なウェアラブルデバイスの登場により、私達は病気を未然に防ぐ機会をこれまでよりも多く手に入れます。
AIとセンサーを連携させた保険を活用することで、日々の運動量に応じて保険料は安く抑えることができ、逆にタバコや睡眠不足を検知すると保険料があがる仕組みになります。

保険会社の役割は”発見と修復”から”予測と予防”へ変化します。

マイノリティゆき

よく保険には入るなといういようなYoutube動画を見ます。そこでは、普通に働いていたら、十分な保険を収めており、そこから保険で働いている人たちへ給料を払うのは間違いだというものです。

ですが、保険会社が”予測と予防”に役割をシフトしてもらえるのであれば、保険会社はパーソナルトレーナー的な役割を担って日常をサポートしてくれるサービスになるかもしれませんね。

金融の未来

ネット銀行によるATM手数料や口座振込手数料が無料が当たり前にの時代になっています。
さらに、仮想通貨の登場により、外国口座へ入金する際に発生していた膨大な手数料もほとんどかからない時代です。

そんな中、”エムペサ”と呼ばれるサービスが注目されています。

エムペサとは?
携帯電話のショートメッセージ(SMS)で手続きや本人認証をする送金サービスの名称。Mはモバイルを指し、PESAはスワヒリ語でお金を意味する。実際の現金の出し入れはケニア全土に7万件あるM-PESAの代理店で行う。送金したい人は代理店で現金を渡し、自分の口座に入金する。そのうえで、お金を受け取る人の携帯電話番号と金額をSMSで送信する。受取人は、近くの代理店店舗でSMSの情報を見せてお金を受け取る仕組みだ。銀行がまだ十分に普及していない中、送金やお金の貸し借りが容易になった。
(女性に起業の機会 ケニアのモバイル送金「エムペサ」 より引用)

2007年に登場したエムペサは、まずケニアで展開されました。
銀行支店やATMもないケニアで、エムペサは個人がエージェントとなり通話時間を売買します。

通話時間はテキストメッセージで無料で誰かに送ることができます。
また。通話時間を現金化することもできれば、その逆も可能となり通話時間が現金と同等の価値を持つことになります。

このサービスの登場により、都市部の労働者が農村部の親戚にお金を送る際に必要であった12%もの手数料が無料となりました。サービス開始から8ヶ月後には、100万人のケニア人がエムペサを利用し、現在ではほぼ全国民が利用をしています。

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通話時間が現金となるエムペサというサービスですが、現在ではケニアだけでなく政府や国民が不正を働く国民や国の使用が増加しているそうです。

仮想通貨を始めとする、国に依存しない共通通貨決済の時代も近いですね。

不動産の未来

不動産の未来を示す3つのポイントを以下にまとめました。

不動産の3つの変化

  • VRとAIで家を買う:AIによるパーソナルな仲介業者ができ、VRによる内見が世界各地で行うことができる。
  • “立地”という概念が変わる:自動運転車や空飛ぶ車が登場すれば、大半の場所が近場になる。つまり、駅チカや都心部という近接性が大衆化される。
  • 水上都市:水上都市は、温暖化による海面上昇、世界的な人口増加といった問題を解決する。
マイノリティゆき

東南アジアでは、交通渋滞のすごさから、気軽に何件も家に回ることができないといった理由から、すでにドローンにカメラを付けて見るVRによる内覧があると聞きます。

また、水上都市や自動運転車による登場で好立地という言葉の定義が根底から覆りそうですね。時代の変化を見ても、家を素人が買うのはリスクだなと感じました。

食料の未来

人口増加による食糧問題は深刻化が増しています。
そのため、食料のムダをいかに無くすかが重要となり、今まさに食料の流通やあり方が大きく変化しています。

食料流通の3つの変化

  1. 生産量:植物の持つ太陽光を食料に変える力を強化する研究が始まっています。研究によりタバコの収穫量を、カリフォルニア大学では14~20%、エセックス大学では27~47%増やすことに成功しています。
  2. 腐らない:植物にはもともと腐敗を防ぐメカニズムが皮に備わっています。この皮に含まれる脂肪酸を含む成分を、食料や食品に吹き付けたり浸すことでアボガドの保存期間が60%も伸びるということもわかっています。
  3. 垂直農法:腐敗を防げば食べ物の持ちはよくなりますが、野菜は収穫され食卓に上がるまでに2週間かかるケースもあり、そのときには栄養価が45%も失われていることもあります。そのため、農地ではなく、高層ビルの中で野菜を育て、栄養価が高い採れたての野菜を出荷するというものです。

バイオテックとアグリテックの融合

上記は主に野菜に対する変化ですが、食肉に関しても研究が進められています。
それが“バイオテックとアグリテックの融合”です。

バイオテックとは?
バイオテックは、細胞および生体分子のプロセスを利用し、人間の生活と地球環境の改善に役立つ技術と製品を開発するための技術です。
(急成長中のバイオテック投資とは?企業例4社も紹介 より引用)

アグリテックとは?
農業(Agriculture)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語。従来の農業における課題をドローンやビックデータ、IoT(モノのインターネット)、ブロックチェーンなどの最新技術で解決する。
(AgriTech(アグリテック)とは・意味 より引用)

ステーキを食べようとすると、現在は牛一頭を育てる必要があります。
牛は育つ過程でメタンといった温室効果ガスを大量に発生させ、温暖化問題の原因の一つとして考えられています。

これをバイオテック(バイオテクノロジー)とアグリテック(アグロテクノロジー)の融合によって解決します。

その方法は、一つの細胞を培養して培養肉を育てるという方法です。
生きた動物から細胞をいくつか摂り、栄養が豊富な培養液に浸します。細胞は分裂を繰り返し、肉の塊へと変化します。これが培養肉として食卓に並びます。

マイノリティゆき

野菜の垂直農法はおもしろそうですね。今現在も天候に左右されず、害虫を防ぐための農薬が必要ない工場農場システムも多く見られるので、農地に依存しない農作物生産が身近になる日も近いですね。そうなると既存のJAのようなシステムも潰れる日が近いのかも…

新しいもの好きのマイノリティゆきですが、培養肉は正直まだ食べたくはないですね…

終わりに

マイノリティゆき

『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』の第2部の”保険・金融・不動産・食料の未来”を読んで面白かった内容の紹介と感想をお話しました。

次回は最後、第3部について紹介をしていきます!

それではまた

アクティブなインドア
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日常の悩みや疑問を本から得たマイノリティな知識・情報で解決するブログです!本を月2冊以上読めば、誰もがマイノリティ思考を手に入れることができます。このブログを通じて本を読んでもらえる方が増えることが目標です。